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学校経営~危機感の醸成をはかる

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  経営という視点でとらまえると、昨今は企業だけではなく商店、病院、国、地方自治体、学校等あらゆるものが二極化してきていることが分かります。経営はよく生き物や人間の体に例えられますが、この意味するところは良い方に回転し出すとプラスのスパイラルが生じ、成長が加速しますが、悪い方に向かうとマイナスのスパイラルに陥り、急速に衰退してしまうということです。そして、極端な場合には消滅してしまうことにもなりかねません。
  留意しておかなくてはならないのは、昨今時代の変化が速くかつ大きいということであり、このような時には格差が拡大するということになります。従って、環境の変化をいかに〝芽生えの段階〟で迅速につかみ、的確な手を打つかということが大切になってきます。そして、常に経営体質を強めるさまざまな取り組みを心がけなければなりません。そうしないと、気がついた時には「手遅れ」ということになってしまいます。
  今、経営が順調なところは、概して経営トップや幹部が常に危機感を持って、積極的に行動しています。即ち、経営環境やありのままの経営実態を従業員に知らせることにより、職場風土の活性化と意識改革をはかると共に気がかりなところがあれば早急に手を打っています。逆にうまくいっていないところは、必ず経営トップが「自分の在任中だけは」「何とか波風を立てないように」「無難に大過なく」という姿勢で経営に当たっており、経営改革が後送りになっています。
  このことは学校についても、そっくり当てはまります。「このままでは駄目だ。何とかしなければ」と感じながらも「まだまだ大丈夫だろう」という甘い考えで、適切な手を打ってこなかったために、手遅れになり再起不能な状況に陥ってしまったというケースが数多く見られます。大きくとらまえると、日本はこれから少子化がますます加速し、児童・生徒数は減少します。これは取りも直さずパイが小さくなるということであり、本物志向が強まるということです。この結果、生徒や保護者にとって魅力の感じられない学校は淘汰されていくことになるでしょう。
  本校は現在、学校改革を進めており徐々に成果が出始めていますが、やっと第一ステージが終了したばかりです。そして、今年からいよいよ第二ステージがスタートすることになります。引き続き、さまざまな経営革新・マネジメント改革を推進していきたいと思っています。