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日本の偉人~二宮尊徳①

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  このたび、学園の正面玄関近くの広場に二宮尊徳の銅像を設置することになりました。この像は以前学園に建てられていたものですが、学園講堂を建設する際に取りはずされていたものです。最近は二宮尊徳と言っても知らない人が多いと思いますので、紹介したいと思います。正しい読み方は「たかのり」で、通称は金次郎です。

  二宮尊徳は1787年(天明7年)に相模の国(現在の神奈川県)小田原藩の農民の長男として生まれました。ところが暴風雨による洪水で田畑が流されてしまいました。その後父母が相次いで亡くなり、16歳で孤児となり父方の叔父のもとに引き取られることになったのです。そこで朝から晩まで働きましたが、文盲にはなりたくないという思いで孔子の『大学』を買って深夜に読むことにしました。しかし、叔父は貴重な油を使うからという理由で、これを禁じたのです。このため尊徳は持ち主のない川の堤防の上にアブラナの種を蒔き、一年の終わりに一俵の種を収穫し、これを油に代えて読書することにしたのですが、叔父は百姓に学問は要らないということで、この行為も禁じたのです。このため、やむを得ず尊徳は働きながら読書をすることにしました。たきぎを背負って本を読む銅像はこれを写し出しているのです。
  これだけでは苦学したということだけがクローズアップされますが、尊徳の功績は勤勉によって日本の農業のあり方を変えていったことにあると言われています。それでは尊徳はどのようにして改革を行なっていったのでしょうか。これから何回かに分けて紹介していきたいと思います。    ≪続く≫