« 経営の根幹は人~教員採用広告の掲載 | メイン | 複雑化する経営の舵取り »

学校経営~経営理念の浸透をはかる

souritu.JPG

  最近、経営ということに対して色々と考えることが多くなり、松下幸之助氏や稲盛和夫氏、ピータードラッガー氏、ジャック・ウェルチ氏等の著書に目を通しています。これらの書物には、著者の幾多の経験に基づく思想が示されており、参考になることが非常に多くありますが、共通しているのは「確固たる経営理念」を持ち、その浸透をはかるということです。
  今、すべての分野において、環境の変化が大きいため、経営の舵取りが難しくなってきているように思います。日本の企業を取り上げて見ても、1980年代の最盛期が信じられないくらい厳しい状況下に置かれてきており、優良企業と言われていたところですら大きなリストラを余儀なくされてきています。振り返ると、バブルの崩壊、急激なグローバル化、リーマン・ショックによる金融恐慌、今回の大震災と次々と新たな課題が生じてきており、この対応に忙殺されてきているというのが実態です。このように経営が対応型になってしまうと、企業としての存在意義が不明確になってしまいます。そして、気がつくと当初予想もしていなかった方向に進んでいるということになりかねません。こういう混迷の時に大切なことは、原点に立って〝自分達の企業は何のためにあるのか〟を従業員が自覚し、行動することです。これは学校についても同じです。私学の良いところは、それぞれしっかりとした「創立の精神」があることです。本校については〝親孝行な人は立派になれる〟という『孝道』であり、将来社会で役立つ人材を育てることを基本にしています。
  現在、私学を取り巻く環境は大きく変化してきていますし、これから少子化の影響と厳しい経済情勢のため、生徒の確保が難しくなってくることが予想されます。今一度、創立の精神に立ち戻って学校経営のあり方を考えていきたいと思っています。