« 学校経営~PDCA(大きな歯車)とD-CAP(小さな歯車) | メイン | 経営の根幹は人~教員採用広告の掲載 »

高校全校朝礼の開催~社会で役立つために~

11051801.jpg 11051802.jpg
 
   5月18日(水)、学園講堂で高校全校朝礼を開催し、次のような話をしました。
〝感動溢れる体育大会が終了しました。そして、来週からは、新学年になって初めての中間テストが始まります。皆さんの中には“テストは嫌だなぁ”と思っている人もいるはずです。このような人は、自分から勉強したいと考えているのではなく、他人から言われて、仕方なく勉強している人ではないでしょうか。しかし、勉強というのは、本来「自学自習」、つまり解らないところは、自分で調べて解るようにするというのが基本です。
  地球には多くの動物がいますが、これらの中で学校があるのは、人間社会だけです。そして、他の動物はすべて親が子に独り立ちするまで生き方を教え、育てていきます。それでは、何のために学校はあるのでしょうか。それは“社会で役立つ力を育てる”ためにあるのです。
  皆さんは、ほとんど全員が大学への進学を考えていると思います。しかし大学に進学するということが、最終目的ではありません。この朝礼の後、高校3年生は進路検討会が開催されると聞いています。まだ将来の明確な目標が決まっていない人もあると思いますが、できる限り“こういう分野に進みたい”ということを考えて、学部を決め大学を選ぶようにして下さい。
  弁護士、薬剤師、看護師、医師、漁業や農業関係、保育士、学校の教師、開発技術者等々、さまざまな仕事がありますが、将来の仕事については、是非“人のためになるか、社会のためになるか ”という視点で考えて下さい。今回の震災で、皆さんは“色々な仕事がある。多くの人に支えられて生活している。”ということがわかったと思います。この仕事は“楽だから”“お金儲けができるから”という自分中心考え方では、必ずどこかでゆきづまってしまいます。常に、相手の立場に立って物事を考え行動するという姿勢が大切なのです。そうすれば、必ず社会で役に立つ人材になれると思います。〟

  学校は〝生徒にとっては人生の生き方を学ぶ場〟です。このような見方をすると、教師の役割は単に知識を教えるのではなく〝生徒に人間としての生きざまを教える〟ことであると思います。本校は「人間教育の充実」と「学力の向上」の両立をはかることを目指していますが、教師が人間力についても学力についても一層の研鑽を続けていかなければならないと感じています。