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世界の電源別発電電力量

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  20世紀は先進国を中心に工業化が急速に進展しましたが、これを支えてきたのは豊富な石油です。これまで石油の残存年数は常に30年しかないと言われ続けてきましたが、次々と新しい油田が開発されてきたため、現在でも石油がエネルギーの主役になっています。しかし、この石油については近年の新興国の経済成長に伴い、今のままだと30~40年で枯渇し、その後10年で天然ガスもなくなりそうです。
  一方、電気は使いやすいエネルギーとして、消費量は毎年着実に伸びています。そのため、電力のエネルギー源をどのように確保していくかは、日本だけでなくどこの国にとっても重要な課題です。前回は日本の電力事情について取り上げましたが、電力を得るための電源としては、石炭火力、石油火力、ガス火力、原子力、水力、風力、太陽光等があります。そして、各国における資源の有無、自然条件、経済やエネルギー政策等の個別事情によって、これらが選択されています。一例をあげると、カナダは水力、フランスは原子力、中国は石炭火力が主流になっています。
  世界の発電量という観点では、火力が約3分の2、水力と電子力、その他を合わせて約3分の1となっており、依然として火力が主流になっています。しかし、各国共地球温暖化防止のための動きを加速させ、低炭素社会を目指してきているのです。風力、太陽光等の新エネルギーは今後ますます注目を集めることになるでしょう。各国の動きを注視していきたいものです。