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食育月間の目的

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  6月は「環境月間」と共に「食育月間」になっており、内閣府、文部科学省、厚生労働省、農林水産省等の関係府省が協力しつつ、地方公共団体等に対しても参加を呼びかけ、全国的な食育推進運動を展開しています。この狙いは国民の食生活における様々な課題に対応し、国民の心身の健康の増進と豊かな人間形成をはかるというものです。大きく次の4つのテーマが取り上げられていますが、この内容については あまり知られていないようなので紹介します。
  一つ目は〝食を通じてコミュニケーションをはかる〟。食を楽しみながら食事の作法・マナー、食文化を含む望ましい食習慣や知識を習得することが大切です。このためには、家で家族が一緒に食卓につき、食を通じたコミュニケーションを促進することが最も有効ですが、バラバラに食事をしているケースが多いようです。特に子どもの「個食」や「孤食」は極力避けて欲しいものです。
  二つ目は〝バランスの取れた食事を摂る〟。日本では戦後、急速に食の西洋化が進んできました。また、手軽さという点で、さまざまなファーストフードが普及してきました。その結果、生活習慣病が増加し、ひいては医療費の増加にも繋がってきています。栄養バランスの優れた「日本型食生活」を見直すことが大切になってきています。
  三つ目は〝望ましい生活リズムを身につける〟。特に、「早寝」「早起き」「朝ごはん」の実践により、幼少の頃からの基本的な生活習慣の習得が必要です。
  四つ目は〝食を大切にする気持ちを養う〟。現在、本校においても機会ある毎に訴え続けていますが、食前食後の挨拶の習慣化、環境への配慮、我が国の食料問題等に関する理解、自然の恩恵や食に関わる人々の様々な活動への感謝の念と理解を深めることが大切です。
  
  動物は生きていくために餌をとりますが、人間の食事というのは単に命を維持するだけではありません。食育に関しては、ご家庭の協力が不可欠ですが、本校では、ほとんどの生徒が朝食をしっかりと摂り、愛情のこもったお弁当を持参してきているようです。この食育月間を通じて、食というものの大切さについて、深く考えていきたいと思っています。

≪参考≫食育月間について
  平成17年6月に成立した食育基本法を踏まえて、平成18年3月31日に政府の食育推進会議において『食育推進基本計画』が決定されました。そして、食育推進運動を重点的かつ効果的に実施し、食育の国民への浸透を図るため、毎年6月が「食育月間」と定められています。