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兵庫県私学新任教員研修会の開催

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  6月24日(金)、本校において、平成23年度兵庫県私立中学・高等学校新任教員研修会が開催され、新任の先生をはじめ、指導助言の校長先生、事務局のメンバー合わせて、約100名が来校されました。この研修会は毎年この時期に、兵庫県の私学の持ち回りで開催されています。冒頭主催校を代表して次の趣旨の挨拶を行ないました。

〝皆さん、おはようございます。
本日はようこそ、雲雀丘学園にお越しくださいました。丁度本校に赴任して6年目になりますが、実は10年前までは、松下電器(現在のパナソニック)という会社で勤務していました。新しい商品をつくったり、販売したり、海外でも勤務していました。そして、生産を増やす、販売を増やす、利益をあげることに全力を挙げて取り組んできました。成果が数字という形ではっきりと出るため、販売や利益を達成した時は本当に充実感があります。その私が全く畑違いの教育という仕事につくことになりました。
  それから10年間、実際に教育現場で勤務させていただき、教育をめぐる課題や皆さんのご苦労も解るようになってきました。一口で言うと、この教育という仕事は、企業の勤務では味わえない実にやりがいのある仕事であると感じています。私達は将来の日本を背負って立つ人材を育てるという使命を持っています。そして、一人ひとりの生徒の人生を預かっています。是非、お互いに高い志を持って取り組んでいきたいものです。
 これまでの民間企業での経験からあえて皆さんにお話しておきたいことがあります。それは社会の動きをしっかりととらえておいて欲しいということです。これができていないと、「社会の常識は学校の非常識」、逆に「学校では当たり前のことが社会の非常識」になることが多いと思います。とりわけ、私学の場合には転勤がありません。日々の仕事に忙殺されていると、どうしても視野が狭くなってしまいます。常に外部に目を向けていって欲しいと思っています。
  本日は、多くの学校から新任の教員の方がお越しになっています。どうかコミュニケーションの輪を広げて、色々なことを勉強していただきますようお願いします。〟
  
  続いて、全体のスケジュールの説明の後、早速本校教員による研究授業と教科別研修会を行ないました。そして、昼食を挟んで、交流会と校舎見学会を行ないました。参加者は他校のさまざまな人達との意見交換を通じて、多くのことを学んでくれたのではないかと思います。また、私の伝えたいことはメモで皆さんのお手許にお届けしましたが、私学の場合は、公立と比較すると体系だった初任者研修のシステムが確立されていません。生徒の育成のためには、教員の資質向上をはかっていくことが何よりも大切であり、これから教員育成のためのシステムを充実させていく必要があると感じています。