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人口爆発の脅威

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  世界の人口の変遷を人類の誕生の時点から見ていくと、18世紀後半から現在にいたるまでの200年間は、人類が直立歩行を始めてからの気の遠くなるほど長い期間の部分とは全く異なるパターンになっています。
  『不都合な真実』の中には「人口増加の歴史」について次のような記述があります。人類という種が初めて、登場したのは16万年~19万年前であり根その頃からイエス・キリストやジュリアス・シーザーの時代までに世界の人口は2億5千万人まで増加した。その後、緩やかに増加し続け、1776年には10億人に到達した。そして、1900年には17億人、第二次世界大戦の終わりには23億人に増加した。
  ところが、ここから人口が急増し、2000年には65億人に、2011年現在では69億人になっています。更に、これからもこの人口爆発は続き、年間に7000万人~8000万人が増加することが予想されています。このペースで人口が増え続けると、今世紀半ばの2050年には世界の人口は91億人に達することになります。そして、この増加は途上国に集中しており、これらの国では人々がより豊かな暮らしを求めて、経済活動を加速させてきています。このことが今、さまざまな環境問題を引き起こす原因になってきているのです。
  このままでは人間が生存していくために不可欠な食料や水やエネルギーが不足してくるのは目に見えています。生態系という視点から人口爆発という現象をとらまえていくことが必要であると思っています。