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成功の要因

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  7月7日(木)、近畿地区の公立学校の事務長の皆さんと食事をとりながら懇談しました。挨拶の中でパナソニックの創業者である松下幸之助氏のエピソードを紹介したところ、〝経営〟ということが話題になりました。明日は近畿事務長研究協議会が開催されることになっており、講演をすることになっていますが、最近は学校現場においても〝経営〟という視点が根付き始めているようです。
  振り返ると、最初に公立高校の校長に就任し、学校経営の大切さを訴えた時、「学校には経営という言葉はない。学校というのは企業のように、売上げや利益を追求するところではない」という答えが返ってきました。しかし、およそ何かを計画して実行するというのは、すべて〝経営〟なのです。このように考えると、企業は勿論のこと、病院や学校、都道府県や市町村も計画を立て、実行し、最大の成果をあげるという点では経営ということができます。今、日本が膨大な国家債務を抱えるようになったのも、国としての経営の舵取りができていなかった結果であると言えます。
  私は、これまで民間企業で製造部門や営業部門で経営の仕事に就いた後、公立と私立の両方の校長として9年間学校経営に携わってきました。民間企業とは全く異なる仕事ですが、経営〟という視点に立つと、共通点が多いように感じています。そのため、著名な経営者の経営に対する考え方については興味を持って勉強しています。とりわけ、本日話題になった松下幸之助氏の著書は数十冊ありますので、休日などにはゆっくりと目を通しています。その中に、成功の要因として次の6点が示されていますので、紹介します。
  ①志 = 夢や目標達成のための強い思い
  ②執念 = 何としてもやり遂げるという気持ち
        諦めない(成功するまでやる)
  ③顧客満足 = お客様第一、CS ⇒差別化
        消費者の望むことを満たす、不満を解消する
  ④素直な心 = 反省する、面子(めんつ)を捨てる
  ⑤他からの協力 = 仲間づくり、支援者
  ⑥危機感
  この6つのことは、当たり前のことですが、なかなか実践することは難しいものです。これらを意識しなくても、自然に行動できるようになれば、成功への道が開かれていくのではないかと思っています。