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経営の二極化現象

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    教職員による課題検討会議

 
  よく〝学校は閉じられた社会である〟と言われますが、先生の毎日の生活の状況を見ていると、授業、生活指導、部活動指導、会議、テストづくりと採点、成績算出等さまざまな仕事があり、校外の方と意見交換する機会はあまりないようです。校長の仕事も結構細かいものが多く、一日があっという間に過ぎ、気がつくと一週間が終わっているといったことがよくあります。この状態が続くと、学校の外で何が起こっているのかがわからないまま時間が過ぎてしまうということになります。そのため、私が常に心がけているのは、意識して色々な教育関係の方とお会いして意見交換をすることです。
  現在、学校を取り巻く経営環境は激変してきており、この変化に鋭敏に対応しているところは生徒の確保や教育内容の充実、進学実績等に顕著な実績を示す一方で、変化に対応できないところは急速に経営が悪化するということになってきています。まさに、ダーウィンの進化論の中で語られている「強いものが生き残るのではなく、環境に適応できるものが生き残る」という言葉が当てはまるように感じています。このように、今はあらゆる業界や分野において、「優勝劣敗」「二極化」が進んできていますが、この差はどこから生ずるのかを考えるということは、学校経営を進めていく上で大変参考になります。
経営がうまくいっていないところの共通点は次のようなものが上げられます。
①自分は正しいという「自己満足」に陥っている
  自分の権益を維持することに注力し、内部(自己)評価を優先している。
②保守的で、現状を維持しようとする
  極端に摩擦を恐れる風土があり、改革に対しては強く抵抗する。
③傲慢で思い上がりが強い
  危機感が欠如しているため、変化対応力が弱い
④組織の存在意義が不明確  
  この結果、法規・ルールを逸脱したり、お客様を軽視している。
⑤明確な経営理念がない
  自分達の組織は何のために存在しているのか、
  使命は何かが浸透していない。
⑥お客様第一の姿勢が薄い
  お客様が何を求めているのかを追求しようとしない。
  そして、困っていること(不満)を解消する姿勢に欠ける。
 
  これらは、企業だけではなく、病院、国、地方公共団体等あらゆるところで当てはまるのではないかと思っています。勿論、学校も例外ではありません。本校もこれらのことが全教職員に完全に浸透しているとは言えません。常にこれらを意識することにより、今後一層の教育活動の充実をはかっていかなければと思っています。