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学校における経営革新・マネジメント改革

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  学校はよく「閉じられた社会」と言われますが、これは決して褒められた言葉ではありません。現在、大阪府の教育委員に就任していることもあって、教育関係の方や企業の経営者・人事担当の方とお会いする機会も増えてきていますが、教えられることが多いように感じています。
  今、世界は急速に変化してきていますが、日本は完全にグローバル化の波に乗り遅れてしまいつつあります。大震災や原発事故といった日本の国を揺るがす出来事が起こっても、この日本丸をどの方向に進めていくのかという大きな指針が見えません。このような中にあって、企業の中には明確な戦略を打ち出し、着々と手を打っているところもある反面、論議だけに終始し、なかなか実行に移せないというところもあります。この結果、従来以上に二極化が顕著になってきています。
  私は〝今の二極化現象はこれまでのような生易しいものではない〟ように感じています。これまでも、よく〝生き残りをかけた〟ということが言われ続けてきましたが、何とか持ちこたえてきたというのが実状です。しかし、これからは完全に〝淘汰〟とか〝消滅〟といったことが現実になってくると思います。
  このことは企業だけとは限りません。病院も学校も地方公共団体も国も同じです。特に少子化が進み、中長期的に見て児童生徒数が減少していく教育界においては公立・私立を問わず、他の分野以上に『経営革新・マネジメント改革』が必要です。「自分のところは大丈夫だろう」とか「何とかなるだろう」といった甘い考え方を払拭し、さまざまな視点に立って具体的な取り組みに落とし込んでいかなければならないと思っています。