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水の日にあたって

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  早いもので、8月に入りました。梅雨が明けて夏本番となる8月は年間を通じて、最も水の使用量が多い時期です。国はこの時期に水に関する行事を実施することで、水資源の有限性、水の貴重さ及び水資源開発の重要性について国民の関心を高め理解を深めるために、1977年(昭和52年)5月31日の閣議了解により、8月1日を「水の日(みずのひ)」とし、続く1週間を「水の週間」と定めました。
  水は地球上のあらゆる生物にとって欠かすことができない大切なものであり、私達の日々の暮らしや農業、工業等の産業活動を支える重要な資源です。しかし、今、世界の人口が急増する一方で、地球温暖化による気候変動によって世界中で水不足が深刻な状況になってきています。
 日本は世界でも有数の多雨地域にあるため、年間の降水量は世界平均の約2倍あります。そのため、水は豊富にあると思われがちですが、1人当たりでは半分以下、しかも国土が狭いため降った雨は短時間で海に流失します。しかも水がめとなる大きな湖も少なく、中長期的に見れば渇水のリスクが高まってきています。また、河川や湖沼の水質悪化といった問題も起こってきています。
 更に、日本人が心に留めておかなければならないのは、〝日本は水の輸入国〟ということです。何故なら、カロリーベースでは、実に60%の食料を海外から輸入しているからです。小麦やトウモロコシ、大豆、牛肉等には生産国での大量の水が使用されているのです。
  最近は限りある水を有効に利用するために、雨水や下水を処理した再生水を利用するといった取り組みも増えてきています。本校も新校舎には雨水を利用した『屋上緑化』を採用していますし、新たな雨水利用の取り組みも検討中です。
これからは水を大切に使う社会を構築していくことが必要になってきます。この水の週間を機に、一人ひとりが〝水の大切さを知り、節水する〟という意識を持って行動していって欲しいと思っています。