平成23年体育の日にあたって
本日は10月の第2月曜日で体育の日です。たまたま今年は第2月曜日が10日になりましたが、この10月10日というのは戦後の日本にとって実に記念すべき日です。
振り返ると、第2次世界大戦で全土が焼け野原になってから、20年も経たない1964年(昭和39年)に東京でオリンピックが開催され、この大会で日本は柔道、重量挙げ、男子体操、女子バレーボール、レスリング、ボクシングで金メダルを獲得し、国民に勇気と感動を与えました。この輝かしい成果と感動を記念して開会式が行なわれた10月10日を、1966年(昭和41年)から『体育の日~国民がスポーツに親しみ、健康な心身を培う日』として国民の祝日に制定したのです。また、この大会に先立って10月1日には最先端技術を結集した東海道新幹線が開通しました。
その後、2000年(平成12年)からは「ハッピーマンデー法案」の制定により、体育の日は10月の第2月曜日になったため、必ずしも10日ということではなく今日に至っています。
本日の新聞には文部科学省がこの体育の日に合わせて発表した昨年度の体力・運動能力調査結果が報道されていました。これによると、小中高生の総合成績は、今の形式で調査が始まった1988年度以降緩やかな回復傾向が続いてきていたが、今回は13年間で最高を記録したとのことです。ただ、運動をする子どもとしない子どもの成績差は拡大してきているようです。そして、子どもの頃に身についた運動や食事の習慣は大人になってからも引き継がれ、成人病にも繋がると言われています。本校では多くの生徒が運動クラブに加入していますが、そうでない生徒もしっかりと運動して欲しいものです。
私も学生時代にはスポーツに親しんできましたが、最近は運動不足の日々が続いています。幸い、凌ぎやすい気候になってきていますので、この体育の日を機に健康維持のためにも体に負担にならない軽い運動から始めたいと思っています。