AO入試受験者に対する指導
近年、大学全入時代を迎え、早期に生徒確保する動きが加速してきています。そのため、大学入試は実に多様化し、年々一般入試以外にAOや公募推薦入試を採用する大学が増えてきました。今年も9月以降、多くの大学でAOや公募推薦入試が本格化しはじめ、本校でもこれらの受験に臨む生徒がいます。これらの入試はペーパーテストでははかれない問題発見能力や課題解決能力を重視するということで、面接や小論文試験が中心になっており、集団討論等を実施するところもあります。
AO入試はアメリカの大学で通常行なわれている選抜方法で、受験生に対して期待している資質・能力は「コミュニケーション力」「探求心」「論理的思考力」が上位を占めていますが、将来社会に役立ちたいという強い思いがベースになければなりません。
現在、受験者に対して進路指導部や担任が自己推薦書や志願書の作成、面談等の個別指導を行なっています。主な指導ポイントは〝「何のために大学に進学するのか」「将来どのようなことをして社会に貢献しようとしているのか」「何故この大学・学部を選んだのか」をキッチリと整理して自分の言葉で表現できるようにしておくこと。〟等です。また、入室の仕方や挨拶、頭髪、服装、話し方といった基本的なものから、高校生活を通じて特に注力してきたこと、本校で何を学んできたのか、自己のセールスポイントは何か等の質問を通じての指導を行なうことにしています。
しかし、大切なことはしっかりとした基礎学力を身につけておくことです。AO入試合格者については一般入試合格者と比較して、基礎学力が不足しているということが指摘されています。これでは、将来社会に出た時に役に立つ仕事はできません。
私も時間の許す限り、動機付けも含めた面談指導を実施していきたいと思っています。