« 新興国における新たなビジネス・モデル | メイン | 環境大使による黒豆採取 »

人口爆発のもたらすもの

kankyou8.jpg

  これまでグローバル化や世界経済の多極化ということを何度も取り上げてきましたが、この根底にあるのは人口問題です。現在の世界の人口は既に69億人を超え70億人に近づいており、2012年には70億人の大台を突破するのは確実です。この人口の推移を見ると200年間に約6倍、100年間に約4倍になっているのです。これを10億人単位の到達年を見ていくと次の通りになります。
  ●1802年・・・10億人    (  )は人口が10億人増えるまでの年数
  ●1927年・・・20億人 (125年)   
  ●1960年・・・30億人 ( 33年)
  ●1974年・・・40億人 ( 14年)
  ●1987年・・・50億人 ( 13年)
  ●1999年・・・60億人 ( 12年)
  ●2012年・・・70億人 ( 11年)
    * 参考までに 1900年・・・17億人

  これから2050年にかけて、人口増加のスピードは減速していきますが、それでも40年足らずの間に世界の人口は途上国を中心として更に20億人増加することになります。そして、これらの人達が豊かな生活を求めていくのは当然です。振り返ってみると、20世紀は大量生産、大量消費、大量廃棄という経済モデルが確立された時代であり、これまで何億年、何千万年もかかって蓄積されてきた貴重な資源の大半をすべてこの100年間余で費消してしまいました。冷静に考えれば、このような生活パターンがいつまでも持続できるはずがありません。そして、食料・水・エネルギー・資源等の不足が深刻化してくることは避けられないでしょう。しかし、あまりにもこのことを身近な課題としてとらえている人は多くないようです。これらの時代は限りある資源を大切にし、いかに効率的に使っていくかを真剣に考えることが必要であると思っています。