環境大使による黒豆採取
本校では、環境大使によるさまざまな自主活動を行なっています。この中の一つが〝黒豆栽培〟です。先週の日曜日、秋晴れのさわやかな天候の下、環境大使と有志のご家族、担当教員が篠山で黒豆の収穫を行ないました。この黒豆栽培は篠山市辻営農生産組合の組合長をされている青野さんのお力添えで実現しました。今から半年前になる4月に、本校教員のお父さんの紹介で青野さんにお会いして畑をお借りすることになったのです。その後、5月に種まきをし、雑草抜き、土寄せ、支柱立て等の農作業を行ない、やっと収穫作業にこぎつけました。
青野さんには毎回、作業の前に生徒達に農業に関する興味深い話をしていただいています。今回のテーマは「獸害について」でした。篠山では、鹿やイノシシの害を防ぐために、柵を作りネットを張り、その外側には電気柵を張リ、イノシシの嫌がる音が出る音波発信器を取り付ける等の対策を行なっているとのことです。このように、野生動物による重大な被害を受けており、ヌートリアに餌を与えるような行為は農家から見ると非常に残念なことであるとのお話でした。。
青野さんからは、訪問の都度、農器具をはじめ休憩のためのシートまで準備していただく等、実に細やかな気遣いをしていただいています。今年の黒豆は、豆のつく割合がとても良いそうで、たくさんの豆が枝についていますが、生育に関しては少し未熟なものもあるとのことです。また、苗付けの後すぐに鹿の被害を受けたため、全体の高さが低いとのことでした。獣害については、これまでも機会のある毎にお話を聞いてきましたが、実際に畑を転々と横断するイノシシの足跡や、鼻で掘り返した跡、鹿が食べてしまって地面に散乱している豆のサヤなどを目の当たりにして、生徒達もその問題の大きさを実感したようです。
収穫の後、畑の水溝の整備をし、青野さんが用意してくださったお鍋をお借りして、採れたての豆を茹でてアツアツの黒豆をいただきました。そして、帰りには収穫した黒豆を1kgずつお土産にいただきました。この活動を通じて生徒達も農業の難しさや楽しさを体験したのではないかと思います。青野さんのご厚意に心より感謝申し上げます。