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読書のすすめ~わが子に語りたい日本人の物語~

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  今、日本はまさに正念場を迎えています。世界各国の競争力のランクを見ても、日本は1989年~1903年の5年間はトップでした。その後、゛`94年(3位)、‘95年(4位)、‘96(4位)、‘97(9位)となり、‘98年以降はベストテンにも入れず、ついに2010年には27位ということになりました。更に、本年3月には大震災とこれに伴う原発事故に見舞われました。現在、総力を結集して復興に向けての取り組みを行なっていますが、恐らく来年以降は更にランクは低下することが予想されます。
  しかし、第二次世界大戦後の悲惨な状況の中から、日本は世界中から〝奇跡〟と言われる経済復興を遂げたのです。この原動力になったのは取りも直さず、われわれ日本人の中に脈々と流れる素晴らしい精神力ではないかと思います。従って、大震災以降は意識して日本の伝統や日本人の心といった内容の書物を紐解くことにしています。その中で、最近私が感銘を受けた本を何冊か紹介します。
  まず、最初に取り上げるのは『別冊 正論』~幕末維新、大戦、大震災…苦難の中で光り輝く 《わが子に語りたい 知られざる 日本人の物語》ー産経新聞社発行ーです。
  この本の冒頭には〝苦難を乗り越える力は歴史の中にある〟ということで、今こそ、どんな時代、どんな立場にあっても、それぞれの本分や人を尽くした日本人の物語を胸に刻みたい・・・と記されています。そして、歴史上のさまざまな出来事や人物が24人の著者によって紹介されています。恥ずかしい話ですが、この中で私が知っているのは約半数しかなく、わが子に語るより前に自分自身が、もっと勉強しなければならないと感じました。
  これからグローバル化がますます進展することになり、異なる価値観や文化、宗教を持つ人達との交流が増えてきますが、真の国際人とは日本や日本人について誇りを持って語ることができる人であると思っています。今は読書週間です。是非、暇を見つけて、本書を読んでいただきたいものです。