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読書のすすめ~日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか

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  東日本大震災後の被災者の立ち振る舞いを見て世界中から賞賛の声が寄せられました。海外に行って外から日本を見ると、日本という国は本当に素晴らしいと感じる人も多いと思います。また、世界の人達からもこれまで日本は高く評価されてきています。しかし、今の日本では残念なことに、あまりにも日本人としての誇りを持たず、国の将来についても悲観的な考え方をしている人が増えてきているようです。
  このような中で、世界の人達が日本のことをどのように見ているのかを解りやすく紹介しているのが『日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか』ー竹田恒泰著ーです。
  本書の冒頭には、平成18年(2006年)、英国のBBC放送が33カ国で約4万人を対象に行なった世論調査の結果が取り上げられています。これによると、最も高く評価されたのが日本であり、実に33カ国中31の国で、肯定が否定を上回り、うち20カ国で肯定が50%を上回っています。そして、全体では肯定が実に55%(否定は18%)を占めています。否定が肯定を上回ったのは中国と韓国の2カ国、逆に日本を最も高く評価したのはインドネシア(85%)、次いでフィリピン(79%)となっています。そして、日本のイメージとしては「自然の美しい国」「経済力・技術力の高い国」「きまりを守る国」「豊かな伝統と文化を持つ国」等が上げられています。
  また、平成21年に世界最大級のオンライン旅行会社のエクスペディアが、世界のホテルマネージャーに対して、各国観光客の国別の評判を調査した結果においても、ベストツーリストに選ばれたのは日本人で3年連続であったとのことです。
  この本では、続いて、「頂きます」「匠(たくみ)」「勿体ない」「和み(なごみ)」等のテーマで世界に誇れる日本の文化や伝統の叙述がなされています。我々は日常生活において、数々の問題点を指摘し、批判を続け、不平不満を口にしていますが、今一度、足元をしっかりと見つめることによって、日本の良さを認識しておきたいものです。