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中学校全校朝礼~智恵が凝縮されたコンビニ経営

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  11月2日(水)、校庭で中学校の全校朝礼を行ない、次のような話をしました。
 〝今の世の中を見ていると、うまくいっている所とそうでない所の格差が大きくなってきています。これは会社でも病院でもお店でも同じです。私は随分前から、さまざまな会社の経営については色々と調べてきました。この中には、皆さんに馴染みのない会社もありますので、前回に続いて身近なコンビニの話をします。実はコンビニの経営には多くの人の知恵が集まっているのです。皆さんがいつも利用しているコンビニを思い浮かべてください。
◆入口は大体向って店の左側にある店が多いようです。
◆そして、店に入ると右側に雑誌コーナーがあリ、その奥には飲み物、次いで デザート、弁当・サンドウィチのコーナーがあり、壁面に買いやすいものを配置する等商品展示に工夫がされています。
◆この理由は 店がはやっているように見せるのと一旦店に入って雑誌コーナーに向うと引き返せないという人間の習性を利用しており、店を一周させることによって、買う予定のなかったものまでついでに購入させるようになっています。
◆独自の(オリジナル商品)戦略として、おにぎり・弁当の材料にはとことんこだわり、厳選すると共に御節料理・丸かじりの太巻き・バレンタインチョコレート、おでん、から揚げ等の新機軸の商品を取り扱うようになってきています。
◆店の経営で大切なことは欠品をなくし、売れ残りを少なくすることです。何時どういうものが売れるかを把握するため、レジには性別、年齢別のボタンがついています。このデータを集計し、店にフィードバックすることによって発注ロスを少なくする工夫がとり入れられています。(POSシステムの活用)
◆この他にも宅急便、公共料金の振り込み、コピーサービス、銀行ATMの設置等のサービスを次々に導入してきています。
◆そして、最近は新たな需要を求めて海外展開をはかると共に買い物弱者である高齢者や被災地対応としての移動販売や宅配サービスに相次いで参入しています。
  
  皆さんは、日常あまり色々なことに関心を持たずに生活していますが、社会で活躍するためには、基礎的な学力と課題を発見して解決していく力の2つが必要です。これからは、どのようなことにも疑問を持ち、気づくようになって欲しいと思っています。〟

  このようにコンビニは、年中無休、長時間営業、日用品の定価販売、フランチャイズ制の導入などスーパー等との差別化をはかりつつ、常に新たなものを取り入れてきています。さまざまな業界や企業の経営を知ることは、学校経営にとっても大いに役立つことになります。これからの経営においては、世の中のトレンドをしっかり押さえて、他との差別化をはかっていくことが何よりも大切であると思っています。