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沖縄研修旅行しおり

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  11月14日(月)、本日より17日までの予定で、中学3年生が沖縄への研修旅行に出発しました。今回の旅行にあたって、しおりを作成しましたが、その巻頭言を紹介します。

  〝いよいよ皆さんは中学時代の最大のイベントである「研修旅行」に出発します。 今回の研修旅行の舞台は、日本の最南端に位置する沖縄です。沖縄といえば、青い海と美しいサンゴ礁に囲まれた素晴らしい景観を有するリゾート地である一方で、先の大戦で悲惨な経験を有し、日本にある米軍基地の70%以上が集中する基地としてのイメージを併せ持っています。しかし、これはあくまで近代以降の沖縄の顔であり、江戸時代までは、独自の文化をもつ琉球王国という別の国でした。
  この研修を通じて、皆さんは「平和」と「環境」の大切さを学びます。
  「平和」の面で見ると、太平洋戦争末期の沖縄戦で多くの方が尊い命を落とされ、戦後66年経った今もその心の傷を抱えて生きておられる方もたくさんおられます。〝平和の心を世界へ〟という願いでつくられた平和祈念資料館で、戦争に至った経緯や戦争の不条理と残酷さ等、多くのことを学んでください。そして、今日の日本の繁栄と平和は、多くの人の犠牲の上で成り立っていることを、今一度見つめ直してほしいと思います。
  「環境」の面で見ると、沖縄は世界でも有数の多様な生物が生息する地域です。マングローブの観察や美ら海水族館への訪問等の体験を通じて、私たちが住む地球上には、実に多くの種類の生物がいて、生態系を形づくっていることを再認識してほしいと思います。
  また、ホームステイでお世話になる伊江島では水資源が乏しいため、さまざまな工夫を凝らしておられます。これらの取り組みを自分の目でしっかりと確認し、水の大切さを学んでください。
  最後に、雲雀丘学園中学校の生徒としての自覚と誇りを持って、沖縄の人、自然、平和とふれあうことによって、皆さんの心に残る有意義な研修旅行になることを願ってやみません。〟