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平成23年 勤労感謝の日にあたって

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  昨今、学校で日本の祝日について教えることがなくなってしまいました。また家庭でも祝日に日の丸を揚げることもなくなりました。そのため子ども達は何故学校が休みなのかも分からないまま、休んでいるというのが現状の姿です。これでは日本の伝統や文化、歴史を知らない人が増えてくるのは当然です。従って、このブログでは極力祝日についての意味を掲載するようにしてきました。
  昨日(11月23日)は『勤労感謝の日』でした。この日は戦後国民の祝日が定められた際(1948年)に「勤労を尊び、生産を祝い、国民互いに感謝しあう」ということで制定されました。戦前、この日は「新嘗祭(にいなめさい/しんじょうさい)」が行なわれていました。「新嘗」とはその年収穫された新しい穀物のことを指し、新嘗祭は天皇が国民を代表して農作物の恵みに感謝する式典として古くから国家の重要な儀式でした。そのため、勤労感謝の日を設定する際には、「新嘗祭」として祝いたいという意見もありました。しかし、働くというのは農業に限ったことではなく、二次産業や三次産業等も含めた幅広い意味を持つということから、最終的に勤労感謝の日ということになったのです。
  働くということは〝傍を楽にする〟と言われるように、世の中のためになるということが大切です。しかし、最近は働きたくても働くことができない人が増える一方で、農業や漁業や水産業に従事するする人が少なくなり、高齢化が進んでいます。とりわけ日本では農業に従事する人は年々減少し、約260万人で平均年齢は65.8歳になっています。現在、わが国は先進国の中でも極端に低い食料自給率になっており、このまま放置することはできません。今一度、働くという意義を考えていきたいものです。