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大学入試の意義

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  大学センター入試試験も目前に迫り、現在、多くの生徒が大学進学を目指して、必死に最後の追い込みを行なっています。これまで、それぞれが懸命に取り組んできていますが、これからの4週間の過ごし方は非常に大切です。やりたい事ややり残した事は山ほどあると思います。しかし、昔から〝雁は八百、矢は三本〟という言葉があります。これは、たくさんいる雁のどれを打ち落とそうと迷っているうちに、雁が逃げてしまって結局一羽も獲れなくなるという意味です。
  これは、期限が決まっているものを達成する際に心がけておかなければならないことです。つまり、あれもしたい、これもしたいと思っているうちに結局何もできずに終わってしまうのです。これを避けるためには、まず、気になることをすべて洗い出す、その上で重要度と緊急度を考える、次に限られた時間内にできるものの優先順位をつける、そして、実行に移すということが大切です。これは大学受験に限ったことではなく、あらゆる分野における多くのことに共通するものです。
  このように見ると大学受験の経験は単に学習して学力を身につけるということだけではありません。自分の目標を設定し、さまざまな智恵を絞ってこの達成に結びつけていくという行動は、将来社会に出た時に役立つのは間違いありません。
  これまで、何度も言っているように大学への進学が最終目的ではありませんが、まず目の前の目標をしっかりと達成して欲しいものです。 最後に急に気温が下がってきましたので、受験生の皆さんは体調管理に留意し、ベストの状態で本番に臨んでください。