集中力を高める
12月24日(土)、冬休みに入って、4日が経過しました。終業式で長期休業中は是非規則正しい生活を送って欲しいということを伝えましたが、守れているでしょうか。冬休みだから一日くらいはいいだろうということで、夜更かしをしたり、何をするということもなく無意味に過ごしてしまうと、これが二日になり、三日になり、気がつくと休みが終わってしまったということになりかねません。
学習面においては、これまでの反省をしっかりと行ない、解らなかったところは確実にできるようにしておくことが大切です。生徒達と話をしていて感じるのは、自分の弱点についてはつかんでおり、それなりの努力をしているにもかかわらず、なかなか学力向上に結びつかないという人が多いということです。この原因の一つは「やらなくてはいけない」という義務感で学習しているため、どうしても集中できていないということではないかと思います。これでは長時間机に向っていてもなかなか成果には結びつきません。これを防ぐためには、時間を限定し集中することが大切です。集中力は学習だけではなくスポーツや芸術についても必要ですが、これを身につけることができれば、将来さまざまなことに活用できるようになります。そして、経験を積めばどのような条件の下でも集中することができるようになります。そして、社会で活躍している人が身につけている良い習慣の一つです。
最近は個室を持っている人が増えていますが、まず、部屋の環境を整えることから始めて欲しいと思います。学習環境を変えることで集中力を高めることができるようになります。
①勉強場所の整理・整頓はできているか
②周囲に気になるものがないか(携帯電話やゲーム機、漫画、お菓子等)
③光の刺激や騒音は問題ないか
④冷暖房は適切か (頭寒足熱)
⑤スケジュールが明確になっているか(時間管理)
⑥適当な気分転換がはかれているか
特に〝整理整頓ができていないため、物を探すといった無駄な時間が多い〟〝携帯電話でメールの交換をしたり、ゲーム機や漫画に手を伸ばしている〟〝その日にやるべきことや何時までに何をどれだけやるかが決まっていない〟という状況では成果があがらないのは当然です。
一日の時間は、万人に共通しています。この集中力を身につけることは、将来、仕事をする上でも大いに役立ちますので、是非中学・高校・大学を通じて修得するようにして欲しいものです。