2学期の終業式を終えて
12月20日(火)午後、通常通りの授業を実施した後、校庭で2学期の終業式を行ない、次のような話をしました。
〝今年も残すところ、わずかになってしまいました。今年は3月に東日本大震災が発生しました。本当に月日が経つのは早いもので、あれから9カ月以上が経過しようとしています。あの震災で、多くの人が尊い命を失くしました。皆さんと同じ年頃の中学生や高校生も含まれていました。その時に、私は皆さんに彼らの分まで生き抜いて将来社会のために尽くして欲しいということをお願いしました。あれから9カ月経った今、皆さんの気持ちはどうですか。
皆さんは色々な節目にあたって、「是非こういうことを目指したい」「自分はこういう人間になりたい」等、様々な目標を持つと思います。しかし、時間が経つにつれて、この気持ちは次第に薄らいでいくものです。振り返ってみて、今年はどのような年でしたか? 自分の思いどおりにできたという人もいれば、逆に思いどおりにできなかった人もいると思います。できなかったという人は、毎年同じ繰り返しをしていませんか? 年末にあたって、是非自分自身の姿勢を反省して下さい。
皆さんは、やがて社会人になりますが、どの分野にあっても社会で活躍している人の共通点は、一旦決めた目標を切り下げずにやり続けているということです。目標が達成できないからと言って、簡単に諦めて他の道を探す、〝今日は疲れているから〟〝今日は他にやりたいことがあるから〟ということで、いったん例外をつくると、それが当たり前になってしまいます。
明日から冬休みに入りますが、休みだからということで夜更かしをしたり、朝遅くまで寝ていたりせず、しっかりと今年の反省をして生活習慣を整えてください。そして、今年やり残したことはこの冬休みにやりあげておいてください。
さて高校3年生の皆さん、大学センター入試も目前に迫ってきました。しかし、まだ25日もあります。この期間は悔いのないよう死に物狂いで受験勉強に取り組んでください。仮に1日8時間勉強すれば、200時間もあります。これだけの時間があれば、相当学力が伸びるはずです。マラソンレースで言えば、今はゴール間近の40km過ぎの時点です。自分が苦しいときは、他人も苦しいのです。
どうか、一人ひとりが思い出に残る冬休みにしてください。そして、1月10日には全員元気に登校してくれることを願っています。