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本年度の中学入試を振り返って

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  1月19日(木)、中学後期入試の判定会議を開催し、合否の結果を郵送させていただきました。できれば全員に合格の通知をお届けしたかったのですが、最終的には、当初の方針に従って選考させていただきました。何度も受験いただいたにも関わらず、ご希望に沿うことができなかった方には誠に申し訳なく思っています。
  これからの人生においては、今回の中学入試だけではなく、高校入試、大学入試、就職試験、その他の資格試験等さまざまな形での選抜が行なわれることになります。そして、どのような入試に関しても合格する者がいる一方で、不合格の者が出ることは避けられません。そのため、学校の選択にあたっては、必ずしも全員が希望通りの進路を実現できるとは限らず、第一志望と異なる学校やコースに進むというケースも出てきます。今、心に留めておかなければならないのは、中学受験が最終の目的ではないということです。これで人生が決まってしまうということなどありえません。社会に出ると日々試験の連続であり、うまくいくこともあれば、思い通りにならないこともたくさんあります。マラソンに例えればレースはまだ始まったばかりです。これから自分なりのしっかりとした目標を持ち、道を切り拓いていって欲しいと思っています。
  さて、今年の入試を振り返ると次のような特徴が見られます。まず、近年の中学入試は少子化が進む中で短期集中型になってきているということです。そのため各私立中学は初日の14日と15日の2日間で入学者の大半を決定するという動きになってきています。また、今年は2日目の午後に入試を実施する学校も増えてきました。受験生にとっては、1日に2校の入試をこなすということになり、大変ハードなスケジュールになった人も多かったようです。
  本校は従来どおり、前期A日程(14日)、前期B日程(15日)と例年よりも繰り上げた形の後期日程(18日)と3回の入試を行ない、志願者は延べ792名、A日程では267名、B日程では401名、後期124名ということになりました。そして、人数が多くなった分、B日程が厳しい状況になりました。更に後期日程においては募集人員が少ないということもあって、更に難易度があがるということになりました。
  ご承知のように、本校は大きな施設を有するマンモス校ではありません。このため施設面をぎりぎりまで考慮しながら、一定の学力レベルの到達者には極力入学していただくという考え方で選考を行ないました。この結果、合格者数は昨年をかなり上回ることになりました。これから一部他校を受験される方もありますので、現在入学者数は確定していませんが、最終的には昨年以上に入学者が増えることになりそうです。
  今回の入試を通じて、多くの皆様にご支援とご協力をいただき、心より感謝しております。