中学入試の推移
昨日で、中学入試はすべて終了しましたが、直ちに本年度の総括を行ない次年度以降に生かしていきたいと考えています。仕事の基本はPDCAサイクルをまわしていくことですが、さまざまな業務が錯綜しているため、しっかりと問題点を洗い出し対策を講じておかないと同じミスを繰り返すことになります。
教職員の中には、最近入ってきた方もいますので、昨日の後期入試の判定会議において、上記のグラフを示しながら中学入試の推移について説明しました。これによると平成16年~平成18年までの志願者は300名前半で推移していました。また、平成15年以前には300名を割り込んでいた年もあります。その後、学校改革に着手し、平成19年には高校にコース制を導入すると同時に学校完全週6日制に移行しました。この効果で志願者は約20%増加し378名になりました。
続いて、中学にもコース制を導入し、人間力養成の柱としての環境教育を行なうことを決定し、広報活動の強化をはかると共に入試も3回にしました。この結果、平成20年の志願者は583名と大幅増となりましたが、その後の2年間は540名前後と漸減しました。この時期には外部の塾関係者からも「期待値は大きいが、進学実績が出ていないので積極的に薦められない」という声が数多く寄せられました。進学実績が向上しない限り、志願者の増加には繋がらないということです。
その後、生徒の学力アップに取り組んだ結果、高校の最初のコース制の生徒が顕著な大学進学実績をあげ、更に続く学年も前年を上回る実績を残してくれました。この結果が大幅な中学の志願者数の増加に繋がってきています。
また、本年度、中学のコース制導入の年に入学した生徒が高校に進学するのを機に、カリキュラムをすべて国公立大学受験対応型に切り替えました。そして、現在社会に役立つ力の養成に向けて新たな取り組みを検討しており、更なる特色づくりを進めていきたいと思っています。