恒例の寒稽古始まる
1月24日(火)、恒例の寒稽古が始まりました。この行事は阪神大震災の年を除いて毎年実施している本校の伝統行事で、今年で実に33回を迎えました。本校においては人間教育の一環として、男子の体育の授業の中に武道を取り入れ、剣道と柔道のどちらか一方を選択させていますが、この寒稽古には高校3年生を除く全生徒と剣道部、柔道部の部員が参加しています。本日は各地で雪がちらつく厳しい冷え込みになりましたが、中学3年の生徒達は朝7時に集合し、約1時間にわたってそれぞれ剣道と柔道の寒稽古に取り組みました。
一年で最も寒さの厳しいこの時期には、日本各地で寒稽古が行なわれているようですが、この目的は逞しい肉体を養成するというだけではなく、寒さの中で見や心を引き締め、旺盛な気力や忍耐力、集中力等の精神面を鍛えることです。
日本では、剣道、柔道、弓道、合気道、相撲道等の武道や華道、茶道、香道等の芸道がありますが、これらは単に相手を倒す技術を身に付ける事や、形の美学を学ぶだけではありません。このことを通じて、相手を尊重し、感謝し、心を整えるという人間としての完成度を高める道なのです。本校では人間力の養成に注力していますが、この行事を通じて、心と体の両面を引き締めて欲しいものです。
また、本日の放課後には中学3年生が高校の入学願書の提出を行ないました。中高一貫校ということで入学試験はありませんが、現在公立中学の3年生は高校受験を目前に控えて懸命に学習しています。残り2か月、悔いのない思い出に残る中学生活を送ってくれることを心より願っています。