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平成24年避難訓練の実施

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  1月25日(水)、恒例の避難訓練を実施しました。本校では阪神淡路大震災の教訓を風化させないため、例年この時期に避難訓練を行なっています。しかし、この大震災が発生したのは1995年(平成7年)で現在の高校1・2年生が生まれた年にあたります。従って、生徒達はほとんどこの地震については知りません。    
  本日は『地震により中央棟1階の厨房から出火し、停電した』という想定で行ないました。生徒達は机の下に頭を入れてしばらく待機した後、誘導係の先生の指示に従い、上靴のまま校庭に退出しました。放送開始から朝礼の隊形に整列するまでの時間は全学年が6分以内ということで、避難は無事完了しました。私は整列した全生徒に対して次のような話をしました。
  〝何故この時期に避難訓練をしているかと言うと、今から17年前の1月17日に阪神大震災が起こり、実に6434名の尊い命が失われたからです。今ここに集まっている人は約1300名ですから、約5倍の人数ということになります。そして、昨年3月11日に東日本大震災が発生し、阪神淡路大震災の実に3倍にあたる約2万人が犠牲になりました。人の命の大切さを再認識し、この悲しい出来事を風化させることのないよう毎年この時期に避難訓練を行なっているのです。
  〝災害は忘れた頃にやってくる〟という言葉がありますが、災害は何時でもどこでも予期せぬ形で突然襲ってきます。近い将来東海、東南海、南海の連動型の地震が発生すると言われています。学校や家にいる時に発生するとは限りませんし、地震や火災とは限りません。洪水やガス爆発、また通学の途中や外出中、旅行中色々なケースが考えられます。そのために、今日は皆さんに3つのことをお願いします。
  1つ目は〝自分の命は自分で守る〟ということです。そのためには常に備えておくことです。昔から〝備えあれば憂いなし〟と言われますが、どこにいても常に非常口や避難通路、避難場所を確認しておくこと。学校では災害が発生した際に避難するための避難経路と避難場所を掲示してあるので必ず確認しておくこと。
  2つ目は〝各家庭での防災対策を行なう〟ということです。具体的には、ハザード・マップを入手し、必ず確認しておくこと。このマップは各市で作成され市役所から配布されているので、それぞれの家庭で確認すること。また、皆さんの家では家具が動かないように固定する、消火器を設置する、必要なものを備蓄しておく等の準備をしておくこと。
  3つ目は不幸にして災害にあった時には、『おかし』と『もち』を思い出すことです。つまり避難する際には「押さない」「駆けない」「しゃべらない」の3つを守ること。また、二次災害を防ぐためには「戻らない」「近づかない」の2つを守ること。〟
  災害が発生すると、火災をはじめガス爆発や建物の倒壊、津波、水害等が続いて発生する可能性が高いということを理解しておくと共に被災した後で想定外という言葉を使うことのないように万全の備えをしておきたいものです。