平成24年成人の日にあたって
1月9日(月)は平成24年の成人の日です。成人の日は1948年に施行された「祝日法」によって〝おとなになったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝い励ます〟と定められています。その趣旨は〝戦後の物資や食糧難の時代に、将来日本を発展させていくためには「人材」が必要であり、国民自身が成長していくことが大切である。〟ということで、1月15日に制定されました。この日になったのは、日本では古来より小正月として元服の儀式が行われていたという理由です。しかし、2000年に制定された「ハッピーマンデー法」により、1月の第2月曜日に変更されたため、毎年成人の日が変わるということになりました。第3月曜日にしなかったのは阪神・淡路大震災の被災者に配慮し1月17日を避けるという意味もあるようです。
総務省統計局の発表によると、今年度は122万人が新成人となりましたが、「新成人」の数は、2008年から5年連続で過去最低の水準を更新しており、今年も前年比2万人の減少となりました。これまでのピークは、第一次ベビーブームの世代が成人を迎えた1970年(246万人)であり、今年は初めてその時の半分以下の水準になりました。「新成人」の数は、第二次ベビーブーム世代に生まれた人たちが成人を迎えた1994年(207万人)前後には一旦持ち直しましたが、その後は長い間、減少傾向が続いています。
日本最大手のインターネット調査(ネットリサーチ)専門会社であるマクロミルの意識調査結果を見ると新成人は受身で安定した生活を求めている一方で、自分達の手で日本を変えていきたいという思いも有しているようです。
近年は世界的な金融不安や就職難などの影響により先行きが見えない状況が続いています。新成人にとっては期待と不安が入り混じる状況となっていますが、日本は明治維新をはじめ、これまで若い世代が中心になって改革を進めてきました。若者が夢や希望を持って、前向きに生活していけるような新しい国づくりを目指していきたいものです。
この調査結果の詳細については、後日紹介する予定です。