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一休寺善哉の日

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  1月29日(日)、臨済宗大徳寺派の禅寺である酬恩庵で開催されている『一休善哉(ぜんざい)の日』の行事に参加しました。この寺はかつて妙勝寺と呼ばれ荒廃していましたが、〝とんち〟で名高い一休さんが再興されたため、一般的には一休寺と呼ばれています。一休禅師は大徳寺の住職からお餅の入った小豆汁(あずきじる)をご馳走になり、「善哉此汁(よきかなこのしる)」と言われたところから善哉(ぜんざい)となり、1月1日が同師の誕生日であったことから、8年前に1月の最後の日曜日を善哉の日に定めたとのことです。私も京田辺市に居住するようになってから毎年、訪問しています。
  最初に、絵馬に今年一年の「誓いごと」を書いた後、一休禅師像の前で般若心経を唱え、座禅を組んだ後、住職から「人間はもっと美しく生まれたら良かった。もっと頭が良く生まれたら・・・。もっとお金持ちの家に生まれたら・・・等と常に他人と比較しながら生活しているが、すべてのことに感謝することが大切である。皆さんのこの一年の行動宣言も日々の努力が前提になる。しっかりと精進して欲しい。」という話をお聞きし、絵馬を奉納しました。
  最後に『諸悪莫作(しょあくまくさ)衆善奉行(しゅうぜんぶぎょう)』という掛け軸の掲げてある部屋で善哉(ぜんざい)をいただきました。そして、身も心も暖かになり、清々しい気持ちで帰宅しました。この『諸悪莫作 衆善奉行』に続いて次の言葉が記載されています。
〝悪いことはするな、善いことをせよ 仏教の大意 三歳の子どもでも知っているが八十の老人も実行できない。〟
   一休禅師は「頓知(とんち)の一休さん」として大変親しみを込めて知られており、境内にも一休禅師の像や〝このはしわたるべからず〟と書かれた立て札の橋があります。また、本堂をはじめ庫裏や方丈、唐門等の重要文化財も数多くあります。しかし、今、この寺が頭をいためているのは裏山の開発が進み、文化的自然環境が破壊されつつあることです。この景観を守るためのナショナルトラストの結成を目指しておられますので、協力していきたいと思っています。

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