学校経営活動の結晶~志願者数~
本年度も残すところ、40日になりました。現在、本校においては来年度に向けての学校経営計画の策定のつめを行なっていますが、大切なことは現状の課題をしっかりと洗い出すことです。そのためには、部門毎にキッチリとしたデータ分析が必要です。企業経営と異なり、学校については数値で表すことのできないものが数多くあるため、ともすると計画そのものが数値目標の入らない抽象的なものになっており、この結果、達成状況についても曖昧なままになってしまうことが多いのです。これでは、いつまで経っても課題が明確にならず、的確な手が打てないということになってしまいます。そのため、現在は分掌・学年・教科毎に客観的なデータに基づいて課題を抽出することをお願いしています。
この一方で、管理職を中心に一段高い視点から学校トータルの経営を点検することにしています。つまり、中期計画の達成状況はどうなのか、「入口(生徒の確保)」 「出口(進学実績)」はどう推移してきているのか、といったことを分析し、経営の舵とりがうまくいっているかどうかをチェックしています。これは企業経営における売上高や利益額、資金の推移といったものに相当します。つまり、様々な経営活動をやってきた結果が集約されたものです。学校の場合には、これらに該当するのは「志願者数」と「進学実績」であり、言わば学校経営活動の結晶です。この様な見方をすると、高校と中学を合わせた志願者数は連続して増加してきており、全教職員の働きが報われたという結果になっています。これまで、私も色々な経験をしてきましたが、懸命に努力してもうまくいかなかったケースも数多くあります。現在の状況は多くの人達のご支援のお蔭であると心より感謝すると共に気を引き締めて教育活動の一層のレベルアップを図っていきたいと思っています。