大学推薦入試の面接指導
この度、大阪大学の基礎工学部システム科学科の推薦入試に『K君』が合格したという嬉しいニュースが届きました。センター試験終了後、大学の入試が本格化してきましたが、国公立大学の中には、このようにセンター試験とAO入試を併用した形の推薦入試を実施する大学があります。
現在、高校3年生の担任や進路指導部の先生を中心に受験校に応じた個別の指導を行なっており、私も時間の許す限り、面接等には加わるようにしています。実はこのK君についても入試の前日まで随分細かい点にわたって指導を行ないました。これが直接今回の結果に結びついたかどうかは分かりませんが、本人によると学校での面接の方が怖かったとのことです。そして、本番の面接は比較的落ち着いて、しっかりと質問に対する受け答えはできたとの報告を受けていました。
このような指導をしていて感じるのは、何と言ってもコミュニケーション能力の大切さです。つまり、自分の考えていることをいかに分かりやすく相手に伝えていくかがポイントになります。本校では爽やかな挨拶やキッチリした服装や言葉遣い、整理整頓等の凡事徹底の重要性を常に訴えていますが、この様なことが身についているかどうかは面接の中で現われてくるものです。一緒に面接指導していた担任の先生も改めて「日常の姿勢が大切であるということを認識しました」と言っておられました。
もう一つ感じるのは〝雲雀丘学園中・高校はどういう学校ですか〟という質問に対して、先生の面倒見が良いとか、先生と生徒の間が近いとか、生徒同士の仲が良いとか、環境に恵まれているといった答が返ってきますが、この答えは満足できるものではありません。私学の特徴は何と言っても創立の精神を中心とした明確な理念があるということです。本校の基本である「孝道」や「高志・自律・努力」「社会に役立つ」といったことを、自分の言葉で語ることができるかどうかです。これからもあらゆる機会を通じて、本校の特色を生徒達に訴えていくことが大切であると感じています。