節分を明日に控えて
2月2日(火)、今週になって日本各地に寒波が到来し、雪による事故も報道されています。本日も早朝の登校指導をしましたが、寒風吹きすさぶ中、生徒達は元気に登校してきました。何気なく見上げると、この寒さにも耐えて学園の桜がしっかりと蕾をつけています。今週末には立春を迎えますが、その前日である明日は節分です。この日には「豆まき」や「恵方巻のまるかぶり」をする家庭も多いと思いますが、節分の意味を知らない人も多いようなので紹介します。
日本には春夏秋冬という四つの季節があるため立春・立夏・立秋・立冬の前日を季節の分かれ目ということで「節分」と呼んでいました。ところが、旧暦では立春が新年の始まりと考えられていたことから次第に「節分」と言えば春の節分を指すことになったのです。この考えかたに立つと節分は大晦日ということになり、その年の邪気を祓うということで、さまざまな行事が行なわれています。そして、この代表的なものが豆まきです。
豆まきの行事は平安時代から始まったようですが、「鬼は外、福は内」という大きな掛け声で豆をまき、その豆を自分の年齢に一つ加えた数だけ食べると無病息災になると言われています。そして、北東の方向は鬼が出入りするということから〝鬼門〟と呼ばれています。十二支は時間と方位を示すものですが、この鬼門という呼び方にも、この十二支の考え方がかかわっています。つまり東北というのは丑(うし)と寅(とら)の間にあたる艮(うしとら)にあたります。鬼は想像上の生き物ですが、鬼は牛の角を持ち虎皮のパンツをはいていると言われています。 また、鬼退治に出かける桃太郎伝説を見ても家来となるのは〝猿〟〝キジ(鳥)〟〝犬〟であり、これらは鬼門(東北)の反対の方角に位置しているのです。
このように、日本には1年の節目にあたってさまざまな行事がありますが、常に邪気を払う、身を清める、神に感謝するといったことが盛り込まれています。 昨今、グローバル人材の育成ということが話題に上るようになってきましたが、日本人としての伝統や文化、精神といったものをしっかりと身につけておくことが大切であると思っています。