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需要を創造する

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 現在、日本では個人消費が低迷し、各業界においても何とか消費者の財布の紐を緩めようと躍起になっています。スーパーやデパート等に行くと、生活必需品については毎日のように特価やバーゲンが行われています。しかし、目の肥えた消費者は商品を吟味して購入するため、なかなか販売額を増加させることはできません。このような状況下にあって、多くの企業は新たな需要を創造するためにさまざまな販売策を編み出してきています。
  我々の身近にある2月のイベントと言えは、バレンタインデーと節分ですが、この2つにも企業の血の滲むような努力があります。バレンタインチョコレートを贈るという習慣は元々日本にはありませんでした。しかし、チョコレートメーカーの営業担当者が何とか販売を伸ばしたいという一心で、この日にチョコレートを贈る習慣を定着させ、ついに1960年代には「女性が心からチョコレートを贈ることによって男性に愛を告白する」ということに成功したのです。しかし、最近では女性が同姓の友達に贈る「友チョコ」や男性から女性に贈る「逆チョコ」が増えてきているため、メーカーは新たな対応を取るようになってきています。
  また、節分の日の〝恵方巻きの丸かじり〟もコンビニやデパート、スーパー業界の努力で定着しつつあります。更に、最近では年間に土用が4回あることから、夏だけではなくその他の季節の丑の日にも、鰻を食べる習慣をPRし始めています。
  これらは日本国内の例ですが、これからのグローバル社会においては、他の国の文化や習慣を日本に取り入れる、逆に日本のものを海外に展開するということが頻繁に起こってきます。 まさに、これからは広い視野で知恵を絞り出すことが大切な時代になってきているように感じています。