卒業生へ贈る言葉~充実した人生を送る七ヵ条~
今回の高校の卒業式に先立ち、卒業生には『充実した人生を送る七か条』という色紙をお贈りしました。
『親を大切にする(孝道)』
『高い志を持つ(高志)』
『自分を厳しく律する(自律)』
『努力を継続する(努力)』
『共生の心で人に接する』
『すべてのものに感謝する』
『凡事徹底をはかる』
これらは、いずれも将来社会で活躍するために不可欠なものばかりです。最初の孝道は〝親孝行な人は必ず立派になれる〟という本学園の創立の精神です。続く〝高志〟〝自律〟〝努力〟は中学・高校の校是です。また、〝共生の心〟や〝感謝の気持ち〟は人間としての基本です。更に〝凡事徹底〟は当たり前のことを当たり前に行なうという意味で、日常生活を送る上で非常に大切なことです。
先日の卒業式の式辞の中では、岡本新悟氏のエピソードを紹介しつつ、これらについて触れましたが、自分自身を振り返ってみると、正直なところ卒業式や入学式、始業式、終業式等の場で校長が話されたことはほとんど記憶に残っていません。その時には話の内容が鮮明に残っていても、時間が経過するにつれて忘れてしまうことになりがちなのです。この様な反省に立って、校長に就任してからは徹底したい重要なことはできるだけ活字の形にして生徒達に渡すことにしています。
これから社会はますますグローバル化が進展します。この一方で、技術革新によって新しい仕事や仕組み・システムが続々と創出され、活躍する場は限りなく広がってきます。卒業生達のこれからの人生は決して平坦な道ばかりではなく、険しい山もあれば深い谷もあると思いますが、これらの実践を通じて人間的な成長をはかっていってくれることを心より願っています。
なお、この色紙は中学の卒業生にもお渡ししたいと思っています。