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まとめにかえて  その7

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 円高、株安、不況など厳しい経済情勢が続いています。この閉塞感が漂う中、教育に対する厳しい見方やその裏返しかもしれませんが期待感が高まっています。教育に携わるものとして責任を痛感する次第です。
 このような先行きが見えない時こそ、小手先ではなく、将来をしっかり見据えて、言い換えると展望を持って事に当たる必要があります。本校が目指す学校改革も、時流に乗った一時的なものであってはいけないと考えています。ですから、原点である創立の精神に立ち返り、どういった思いで学校が創られたのかを見据えて学校改革を進めています。初代校長板倉操平が「わが心の自叙伝」のなかで、大阪第二師範附属小中学校(現在の池田附属)への入学に抽選が導入され、「兄姉が附属に通っていたのに弟妹が入学できない」ので「其等の父兄が附属のような学校を設けてくれ」ということで雲雀丘学園が誕生したと書いています。初めての卒業生は「大学入試の難関と云われる、東大、京大、阪大へも入学した」とも書かれています。教育要求の高い地域住民の思いで創られた学校です。
 雲雀丘学園に求められているものは、創立当時から良質の、しかも水準の高い教育が求められていました。この思いや伝統を受け継ぎ、進めているのが現在の学校改革です。近隣には立派な公立高校があります。しかし、私立学校の良さは、公立学校にはできないことができるところにあります。
 「人間教育の充実」と「学力の向上」を両立させた、関西を代表する学園の創出こそ私たちの責任だと考えています。