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「こどもの日」によせて

「目には青葉 山ほととぎす 初鰹」(山口素堂)の句に詠われているように、青葉が美しい季節になりました。初ものを好む江戸っ子は「初鰹」がいいらしいですが、脂がのっている「戻り鰹」の方が、私は好きです。

 今日は、立夏にもあたりますが、「こどもの日」です。チョットした出会いで、「こどもの日」について新しい発見がありました。「国民の祝日」に関する法律では、「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する。」とあります。後半部分の「母に感謝する」というのが、私にとっては新しい発見でした。子どもの人格や幸福のことを考えるだけでなく、母親に感謝するのが「こどもの日」ということになります。

 総務省の発表によりますと、子どもの数は1,665万人、31年連続の減で、過去最少になりました。少子化に歯止めがかかりません。総人口に締める割合も減り続けています。主要な諸外国と比較してもアメリカ、フランス、イギリス、カナダ、ドイツ、イタリアと続き日本は最低水準です。(総務省統計局データ)子どもが減り続けている国に、未来はありません。これは誰しも分かっていることです。しかし、少子化は止まりません。安心して子どもを産み育てる社会になっていないからだ、という指摘もあります。スエーデンやフランスの少子化対策が成果を上げているという話もあります。

 親に感謝し、未来を担うべき子どもが増え、その子たちの為に尽くせる社会を作るには何をすべきか。折しも、今日は、すべての原発が止まった日。電力をどうするか。大きな課題ばかりです。