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注目をあびている学校からの訪問

 愛知県にある全寮制の男子校で、今年初めて卒業生を出し、13名の東大合格者をだして注目をあびている学校があります。その学校の先生が、関西地方で説明会を行い、塾等を訪問された後、本校にこられました。中部地方がメインですが、全寮制ですので関西地方からも入学者を募っておられるそうです。そこで、関西地方の受験状況などを知りたいということでの訪問でした。1期生が注目を浴びるような進学実績を出しておられる学校でも、ここ近年の中学入試の状況は厳しいということでした。どこも同じ悩みを抱えているということが実感として伝わってきました。
 6年間の寮生活で生徒たちがどう変化するのか、関心のあったところですので、いろいろな話を聞かせていただきました。先生方の指導、これは、学校の中だけでなく、寮生活の中でも学習指導をされており力をつけさせおられるということでしたが、生徒たちの縦の関係、先輩後輩の関係の中で刺激を受け、力をつけていくという話がありました。寮の中で壁やトイレに学習のスケジュールや目標を書いてある落書きなどの軌跡が残っているという話です。これを消さずに残そうとしておられるそうです。
 東大の合格者をだした話では、麻布や開成を合格していて、入学してこられたような、当然合格すべき力の生徒がいたのも事実だそうです。ただ、中学から高校にかけて生徒たちは変化する、特に中学3年生あたりから目標を持った子は伸びるという事例もあったようです。1学年100名ほどの人数らしいのですが、中学の頃は80番ぐらいの成績だった子が、東大に合格したという例です。このような例は、本校でも東大ではありませんが、これに似た経験はあります。
 要は、子どもたちをどう見るか、指導する側を含めた大人の問題であるような気がします。子どもだけでなく、人間は変化し、場合によっては急激な変化もある、とりわけ教育は人間を変化させてこそ教育である、このことに確信を持てるかどうかだということです。