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感動の金環日食、そこから一歩踏み込んで

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*ベイリービーズ・・・太陽と月の縁が重なったときに月表面の凹凸から光が漏れる現象

 この写真は、5月21日(月)雲雀丘学園中高等学校の校庭から撮影したものです。写真の右下に「ベイリービーズ」がきれいに映っています。当日は、朝7時から観測会を実施し、約170名の中高生が参加しました。金環日食の現場に立ち会え、感動の一日でした。

 国立天文台などの研究者で構成する「金環日食限界線研究会」が24日、太陽の半径は暫定値で69万6010Km(誤差はプラスマイナス20Km)と発表した。これは、金環日食前後の現象、本校の校庭からも確認することができた「ベイリービーズ」を観測して計算したということです。「国際天文学連合は1891年当時の計算に基づき、太陽の半径を69万6000Kmとしており、これをやや上回る結果。2008年までの約10年間に海外で発表された5本の論文では69万5508〜69万6180Kmとばらつきがあった。」と時事通信社は伝えています。
 同じような方法で、愛知県立一宮高校の地学部の生徒たちが、また、違った方法で、岐阜県立大垣東高校地学班の生徒たちも挑戦しているそうです。どのような結果が出るのか楽しみなところです。

 今回の金環日食もそうですが、私たちはいろんなところで、多くの感動する場面に出会うことがあると思います。「美しいなあ」「すごいなあ」と感動することは大切なことです。「感動を胸に刻むこと」が学びの原点だと思います。が、そこで止まらす、愛知県と岐阜県の高校生のように、一歩踏み込む姿勢や探求心、これが大切だと感じました。
 さて、6月4日は部分月食、6月6日は金星の日面通過と続きます。これらを通して、どのような一歩を踏み出せるでしょうか。