« 教育実習について思うこと | メイン | 観見二つの目付 »

なにが大気を不安定にさせているのか

P1040131.jpg
 「コリオリの力」というものがあります。フランスの科学者コリオリの名前からとったものです。東南アジアにあるシンガポールのほぼ真北にロシアのイルクーツク州に属するアンガルスクという都市があります。飛行機でシンガポールから真北に飛んでいくと、この都市の上空を飛べなく、必ず東側にそれます。この飛行機に働く力が「コリオリの力」で、地球が東方向に自転しているから東にそれることになります。赤道付近のシンガポールと緯度の高いロシアでは、地球の自転速度が違うところから起こります。空気の対流と「コリオリの力」との関連で様々な気象の現象が起こるようです。北半球の低気圧や台風の渦が左巻きなのも、海流やジェット気流、貿易風が生まれるのもこの力の作用だといわれています。
 最近、日本でもよく耳にするようになった竜巻も左巻きかというと、竜巻の起こる原理など不明な点が多いようですが、台風とは違って左巻きとは限らないようです。風呂の栓を抜くと北半球では左巻きの水流ができると、まことしやかに言われていますが、これも違うそうです。風呂の水のように小さなものには「コリオリの力」による影響よりも、他の要素の方が大きく影響するそうです。
 最近、突然、雷や激しい雨が降ってきたりと、大気が不安定な状態です。関東地方では、竜巻が起こり雹が降ったり、落雷による死者やけが人もでています。季節的なものや一時的なものとは思えません。地球温暖化による南極大陸周辺の海氷生産量の減少がもたらす海洋循環や気候システムへの影響なのか定かではありませんが、何か地球規模での動きが関係しているように思えます。