« 第2回慶応大・明治大・東京大見学会 | メイン | なにが大気を不安定にさせているのか »

教育実習について思うこと

P1100345.jpg
 例年と同じく、今年も教育実習が始まっています。教育実習は、教諭の免許状を初めて取得する際に行うもので、教育職員免許法や教職員免許法施行規則などの規定により定められています。教育実習の受け入れについては、学校には義務はないものの、多くの場合は卒業生を受け入れています。本校も原則、卒業生に限っています。また、教員になりたいという強い意志があり、実習後に教員採用試験を受験するということも申し込み資格条件としています。
 どこの学校も同じ悩みもを持っていると思います。良い先生を社会に送り出す為に、しっかり教育実習を行うという社会的使命と、生徒のことを考えると実習生に授業を任せ、一時的にせよ指導が中断することのジレンマです。それでなくとも、学校現場の膨大な業務の上に、実習生の指導という業務も加わるのですから先生方は大変です。公立学校では転勤があり、教育実習で母校に帰っても誰も知った先生がいないということもありますが、私立学校では、実習生の中学高校時代を知る先生が多くいます。だからこそ、大変な中でも、かわいい教え子の為に一肌脱いでやろうと頑張っています。母校に帰ってきた実習生は、この先生方の気持ちを忘れず、また、このことに甘えることなく、教育実習に取り組んでもらいたいものです。わずか2〜3週間で学校現場のことが分かるはずがありません。生徒の方も教育実習生だからということで、対応の仕方も先生に対するものとは違います。当然のことながら、指導技術や授業方法など現職の先生には太刀打ちできません。しかし、未熟ではありながらも、志に燃え一生懸命に打ち込む姿が、わずかな期間の中でも、成長し変化した姿が、生徒たちに見えるようになること。それが君たちが見せることのできる生きた教育だと思います。