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止まらない少子化

 昨日の新聞で、厚生労働省の人口動態統計(概数)から2011年の出生数が約105万人と前年より約2万人減少し、出生率も1.39と横ばいであると報道されていました。少子化の原因等はいろいろあると思いますが、抜本的な対応策が必要なことは言うまでもありません。しかし、この子どもたちが12年後に中学校へ入学してきます。減る可能性はあったとしても、増えることはない数字です。
 この20年ほどで考えてみると、1990年には統計局のデータによると出生数は約124万人で、2010年には約107万人と約17万人(約14%)減になっています。この減り方も、一様ではなく、最初の10年は約4%減です。丁度このころ生まれた子どもたちが現在中学1年生になっています。次の10年は約10%と減少率が約2倍強になっています。その上に発表の通り、約2万人がこの1年で減少していますので、さらに少子化が加速していることになります。この間に生まれた子どもたちが、これから私立中学受験を迎えようとしていますので、生徒確保は益々厳しくなってきます。
 関西の私立中学の初日の受験率が約10%といわれています。単純に考えると、10年後にはこれだけの児童が減るということになります。恐ろしくなるデータです。少子化は早急に改善しなければならない国の存亡をかけた課題ですが、この現実を直視して、今からどう対応するか、児童・生徒が減少しても存在意義のある選ばれる学校であるか、本当に生き残りをかけた取り組みがが問われているところです。