« 止まらない少子化 | メイン | 第5回環境フォーラム »

環境フォーラムにむけて

 平成20年(2008年)5月29日、この日は、環境ジャーナリストの枝廣淳子氏をお招きし、「不都合な真実を越えて」という基調提案を受けて環境宣言を行った日です。枝廣氏は環境ジャーナリストですが、翻訳者としても活躍され、米国元副大統領ゴア氏の『不都合な真実』の翻訳者としても有名な方です。ここから本校の環境教育が本格的にスタートしたといえます。
 振り返ってみますと、環境教育の芽生えといえる活動がありました。平成17年に愛知万博が開催されましたが、それに並行して、世界の子どもたちが集い「こども環境サミット」も行われました。協賛企業として環境問題に取り組んでいるサントリー株式会社から、水をテーマとするワークショップに小学生や中学生を参加させたい、そこで、雲雀丘学園はどうか、との打診がありました。それをうけて、中学1年生から3年生までの12名の代表を選出し、参加する運びになりました。熊本県阿蘇にあるサントリー「天然水の森」で、地元の中学生と共に事前学習なども行ないました。サミット本番は外国の子どもたちと一緒に環境問題を考えますので、英語で話すという高いハードルもあったようですが、立派に役割を果たしたとのことでした。この代表団に参加した生徒が高校に進学し、ある者は地球温暖化をテーマに脚本を書き、演劇で賞を取ったり、ある者は生徒会会長として「ごみの分別」を呼びかけて実施するなどと、活動が発展していったという経緯があります。
 環境宣言を受けてフォーラムを実施するのは、今年で4回目になります。学年での環境の取り組みから環境大使の取り組みまで着実に根付き、発展してきています。また、フォーラムの運営も生徒たちの手で出来るところまで成長してきています。明日のファーラムがどのように展開されるか、どういった課題を明らかにするか楽しみにしています。