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修学旅行「旭山動物園」

%E5%86%99%E7%9C%9F6hk.JPG%E5%86%99%E7%9C%9F7hk.JPG 修学旅行第四日目、昨日、ファームステイで農業体験をした生徒たちは、思い出と感動を一杯詰め込んで、各地区ごとに解散式を行いました。「女の子はお嫁にくるなら北海道へ、男の子は新婚旅行なら北海道で、また、家に帰ってものを買う時は、裏を見て北海道産の表示のあるものを買って下さい」とユーモアにあふれた農家の方の代表のお別れの挨拶をうけ、午後から旭山動物園へ向かいました。入場者数の激減により経営危機に陥ったものを、奇跡の立て直しを図ったとして有名になった動物園です。
 日本の動物園は、一般的に動物の姿形を見せることに主眼をおいた「形態展示」を採用しています。それに対し、旭山動物園はペンギンのプールに水中トンネルを設けて泳いでいる姿を見えるようにしたり、動物が自然に近い環境の中を自由に動き回れるようにして、行動や生活を見せる「行動展示」を導入したことで注目を集め、入場者数を激増させたといわれています。知恵と工夫と情熱が結実した動物園です。
 入場者数の増加を図ったり、経営危機を立て直したりすることは、学校経営にも通じるものがあります。困難やどんなに苦しい時でも、どこかにその現状を打破できる要素や要因があるはずです。中学入試を考えると、今後10年間少子化に歯止めがかからず、ますます厳しくなるのは既定の事実です。今まで通りの取り組みや対策をしているだけでは、取り残されるのは目に見えています。感覚や思い込み、希望的観測ではなく、事実やデータに基づく厳しい現状分析、そこから導きだされる課題の共有とそれを乗り越える強い決意と力の結集が必要とされます。奇跡の復活を遂げたといわれる旭山動物園から学ぶものはたくさんあると感じました。