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修学旅行最終日

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 修学旅行第五日目、最終日です。今日は4つのコースに分かれて研修に出かけます。オルゴール作りやお菓子作り、小樽や札幌市内観光などです。トマムや空知地区と違い、目に飛び込んでくる風景も沢山の車や高層ビルなど、どちらかいえば見慣れた懐かしい風景です。
 生徒にとっては5日間という期間ですが、「感響プログラム」やファームステイでの農業体験など、充実した日々で、あっという間に過ぎ去った、短く感じた5日間ではなかったでしょうか。
 修学旅行といえば、完全にグループに分かれ、行き先も違うという学校も多くあるようですが、私は学年全体が共通の経験をするところに大きな意味を感じます。少人数や小さなグループの方が効率よく活動もできます。個々の欲求を満たすこともやりやすいでしょう。しかし、大人数で行動することにより学べること、このことのもつ意味の方が、各家族化に少子化、地域のコミュニティが昔ほど影響力を持たなくなっている現在こそ大切だと感じています。個と個や集団が意見や感じ方の違いでぶつかる。その時どう対応するか。集団の中で個が自覚的な動きができずバラバラに行動すると、同じことの繰り返しや無駄がたくさん出てくる。それを解消させるためにどうするか。などなど、たくさんの課題が出てきます。集団をまとめていくリーダーの問題も出てきます。これらは、集団の規模が大きくなれば、より難しい課題になってきます。また、集団の構成員としての体験や感動の共有化が連帯感や集団の質を高める上で大切な要因になるという問題もあります。
 この学年には一人の留学生がいます。もう間もなく一年間の留学を終えようとしています。彼の成長の様子は日本語の立派なスピーチからも分かりましたが、一人の留学生の問題を学年全体の課題として受け止め、修学旅行でお別れ会を企画した修学旅行委員の成長も感じました。
 5日間を通して感じたことですが、間違いなく学年という集団の質が向上したと確信できることです。