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6月の台風

 台風4号の接近で、本日は臨時休業になりました。この時期は、梅雨前線の影響で大雨警報等が発令されて臨時休業になる事はありましたが、台風での休業は記憶にありません。気象庁によりますと、台風が6月に上陸するのは珍しく、8年ぶりということです。
 台風が日本に上陸する要素として考えられるのは太平洋高気圧の状態です。台風は太平洋高気圧の縁を通りますので、弱いときは日本の南海上、強く北に張り出しているときは、大陸方面へと進路を取ります。丁度、日本付近に前線が停滞する気圧配置の時が台風の進路となりやすく、上陸の可能性が高まります。しかし、梅雨の時期は太平洋高気圧と台風の発生数との関係もあり、上陸の可能性が低くなりますが、秋雨前線の時期は台風の発生数も多く、上陸の可能性が高くなります。この時期は農作物の収穫の時でもありますので、台風が上陸すると家屋の損壊や土砂災害と併せて被害が更に大きくなります。
 それにしても、突然の雷雨や竜巻、そして、6月の台風など異常気象とも言われる現象が頻発しています。地球温暖化の影響なのかもしれません。地球上でのわずかな変化、一部の地域で海水温が少し変化することにより、海洋循環に影響を及ぼし気候変動が起こるといわれています。わずかな変化であっても、そこには何か原因があってのことです。目の前で起こる現象の背景にあるものに目を向ける見方を身につけたいと思っています。
 台風5号が週末にかけて接近するとの予報もあります。備えあれば憂いなしではありませんが、人災の部分は防げるようようにしたいものです。