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感響プログラム「源流から海へ」の報告を受けて

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      鵡川の位置(北海道開発局HPより)
 本校の修学旅行の柱として「感響プログラム」と称する環境教育の取り組みがあります。毎年継続的に行われているものがほとんどですが、今年初めて加わったものに「源流から海へ」のコースがあります。このコースは、鵡川の源流から太平洋までの約135kmにわたって、水や植生、ヤマメやシシャモなどについて学習します。
 上流域では、河川の始まりとなる水の湧出を見たり、試飲するなどの体験。中流域ではヤマメの放流。ヤマメはサケ科に属する魚で、私たちがよく目にするのは、山間部の清流に生息している姿ですが、北海道のように緯度の高いところでは、海に下って回遊し産卵期に川を遡上する降海型が多いということ。そして、このヤマメをサクラマスと呼ぶという事などを教わったそうです。下流域では「鵡川シシャモ」に関する説明を受け、普段私たちが食べているシシャモは「カラフトシシャモ(カペリン)」であるということ。本物のシシャモは北海道南部でしかとれない貴重なものであるということを学習したそうです。勿論、学習だけでなく、ヤマメやシシャモを食べるという体験学習もしたそうです。流域を見学した後、班ごとにディスカッションやプレゼンを行ったというのがこのコースの内容です。
私たちも、このコースのお土産として本物のシシャモをいただきましたが、日頃食べているものとは全く別物でした。子持ちシシャモが美味しいと思っていましたが、雄のシシャモの方が脂ものって美味しいという新しい発見もありました。
 コースに同行した本校の地理の教員から「行政・地域住民それぞれの視点から鵡川を捉えた上で、生徒たちに自ら考えさせること」の必要性と「大自然の中でしか見られないもの、北海道でしか見られないものが多く、生徒にとって有意義なコースであった」との報告を受けています。課題もありますが、検討して来年度に生かしていきたいと考えています。