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慶應義塾大学医学部長末松教授講演会

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 慶應義塾大学から末松誠医学部長をお招きして、「酸素と生命:ヒトはなぜ酸素がないと生きられないのか?ー高校の生物・化学で理解できる医学ー」と題して特別講義をお願いしました。先生は、「最先端実験科学教室」で本校生がお世話になっていますサントリー生命科学財団生物有機科学研究所所長でもあります。
 高校1・2年生全員を対象に、保護者も交えて学園講堂で行いました。講義の内容は医学部の学生の講義に使われている内容を高校生向けに講演していただきました。細い血管に血液が流れていて、その血管の壁に「きず」ができると、血小板が凝固し出血を少なくすると共に、血栓ができていく様子を写した映像を見せていただいたときは、会場から驚きの声が挙がっていました。高度な難しい内容を予想していましたが、分かり易く説明していただきました。講演の最後に、生徒や保護者からの質問にも丁寧にお答えいただきました。質問内容についても、「すばらしい質問ですね」とお褒めいただきながら答えていただいている姿に、研究者とともに教育者の姿、先生の人柄を見せていただいた感じがします。
 「自分がいなければこの疑問は絶対に解けない」と思える研究をしよう。何かこれはと思うことがあれば、とことん追求する姿勢が大切だとアドバイスもいただきました。今日の講演を聴いて、生物、化学や医学に興味を持った生徒、心を揺さぶられた生徒が多くいると思います。慶應義塾大学が実施されている、世界に羽ばたく若手研究者の育成「慶應・咸臨丸プロジェクト」に参加できる生徒が出てくることを期待しています。