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「本物の学び」の追求

 ロンドンオリンピックが始まっています。各種競技で日本選手の活躍がTVや新聞で報道されています。同じオリンピックという名前がついていますが、全く別ものの「生物学オリンピック」で本校の生徒が予選を通過する快挙をあげました。予選通過と言いましても、全国から3,600名の応募者の中から80名が通過するという厳しいものです。予選通過者には筑波大学や慶應義塾大学などのAO入試の資格が与えられます。本校にとっては、生物学オリンピックを含め国際科学技術コンテストの予選通過者が出たのは初めてです。

 学校の教育力をはかる尺度として、進学実績がよく取り上げられます。そのためと言っては何ですが、受験で力が出せる、言い換えると受験テクニックにウエイトを置いた指導が行われている所もあります。本校は受験指導を軽視していませんが、「本物の学び」を追求する指導に重点を置いています。「分かる喜びや楽しさ」、そこから更に深いものを学ぼうとする意欲を大切にしています。
 大学が行っているコンクールなどにも積極的に応募しています。昨年は中学2年生が筑波大学の「科学の芽」賞をいただきました。全国で9名が選出された中の一人です。学校奨励賞・努力賞もいただいています。また、京都大学が未来の科学者養成をめざして実施している最先端科学の体験型学習講座(ELCAS)にも、昨年は高校生4名が選出されました。
 本校独自の取り組みとして、最先端実験科学教室(サントリー生物有機科学研究所で研究の指導を受ける)、サイエンスキャンプin鳥取大学(鳥取大学で研究の指導を受ける)などを実施しています。
 いずれも「本物の学び」を追求する本校の姿勢の具現化であり、今回の予選通過を始め各種コンクールでの表彰がその成果の現れだと思います。