クラブの夏合宿
本校も多くのクラブが夏合宿を行っています。すでに終わったところもあれば、これから実施するところもあります。
自然学舎、林間学舎、修学旅行など学年単位で実施する宿泊行事と違い、クラブ合宿は共通の「趣味・趣向」を持った有志である先輩と後輩が一緒になって実施します。当然、目標も明確です。ですから、非常に印象深く、強烈な思い出として残る行事だといえます。
私自身、高校での3年間、合宿の思い出抜きには語れません。1年生で初めて合宿に参加した時のことは、今でも鮮明に覚えています。奈良県の吉野にあるお寺が宿泊場所でした。毎朝6時からみっちり2時間トレーニングの後、朝食です。大学でトレーニングの研究をしているバリバリの大学生の先輩が指導するものですから、一年生は全員、朝食を取ることができませんでした。水分を取るのがやっとの状態で、私は毎日1kgずつ体重が減っていきました。数日後、師範からトレーニングを軽減するようにとの指導で少しは楽になりましたが、面の中で汗と涙を流しながら稽古したことを、今でもよく覚えています。一年生の時は辛い・苦しいことが多かったですが、仲間と共に乗り切れたということと「強くなりたい、勝ちたい」という思いが、三年間続けられた原動力になったと、私は考えています。強烈な印象に残る高校時代の思い出です。
自分の「好きなこと、やりたいこと」に仲間と寝食を共にしながら全力で取り組む。そこからくる連帯感、充実感や達成感は何事にも代え難いものです。「飛躍のための夏休み」の重要な内容かも知れません。